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モン・サン・ミッシェル

「モン・サン・ミッシェル」
サイズ:F50(H91cm×W116.7cm)
画材:画仙紙、墨、顔彩、金箔、銀箔
時期:2016年

 

こんにちは、竹田繭香です^ ^

公募展に初めての風景画を出展しました。

それまでは、龍や虎などの古典ものばかりだったのですが。

2016年4月、「県展」において「横浜市議会議長賞」をいただきました。

この「県展」には初出展でしたが、初出展にして、上から数えて5番目の賞をいただくという好成績を収めることができました。

題材を風景画にしたのは、新しいことにチャレンジしたかったからです。

それまでは、公募展に出展するような大作では、いかにも水墨画にあるような古典的な作品が多かったので、少し現代的な要素も取り入れた作品を描いてみたくなったのです。

風景の中でもモン・サン・ミッシェルを選んだのは、初めて行ってみたときの感動を作品として残したかったためです。

実際に行ったときは夜ではなく昼間だったのですが、作品では幻想的な雰囲気で描きたくて、時間を夜にし、劇画チックに大きな満月をダイナミックに描いてみました。

水墨画の4つの表現

水墨画の表現には「にじみ」「ぼかし」「かすれ」「さえ」と、大きく4つあります。
これらが水墨画の魅力の一つとも言えるところです。

「にじみ」は、紙に墨をたらすと周囲に広がって、じんわりとしたにじみが出ます。深く心にしみこむような温かみを感じたり、哀愁を帯びて見えるので、要所要所で効果的に使うことができます。

「ぼかし」は、紙を水で湿らせて、筆で墨を伸ばし広げるようにします。風景画で静寂を出したいときに用いる表現手法です。

「かすれ」とは、筆の勢いを利用してガサガサッと描いたもので、わびさびや、怒り、力強さ、勢いを表すときにこれを用いて表現します。

「さえ」は、冴えたスッとした線で 、かすれやにじみのない明確な運筆で、生き生きしたものや溌剌さを表現するときに使われます。

人の心の色々な喜怒哀楽もこれらの方法を用いて表現することができます。

(この4つの表現については、別途投稿でまた詳しく説明していきたいと思います)

この作品では、建物や窓・扉の部分を割り箸の先や後ろ側を使って描き(割り箸を使うと良い風合いの線が描けます!)、ところどころ金彩を入れました。

また、沼地の水の部分には、金箔と銀箔を散らし、水面のキラキラした感じを出しました。

モン・サン・ミッシェルについて

モン・サン・ミッシェルは、フランスの西海岸にあるノルマンディー地方、サロン ・マロ湾に浮かぶ小島とその上にそびえ立つ修道院のことです。

カトリックの巡礼地の一つであり「西洋の驚異」と称されています。

1979年、世界遺産(文化遺産)に登録され、2007年に緩衝地域が拡張されました。

1994年10月にはラムサール条約(湿地の保存に関する国際条約。日本では琵琶湖が登録されている)登録地となりました。

英語名は「 Mont Saint-Michel and its Bay」 、フランス名は「 Mont Saint-Michel et sa baie」です。

つまり、モン・サン・ミッシェルとは、「聖ミカエルの山」という意味になります。

面積は6,558ヘクタール。日比谷公園のおよそ400倍の広さです。

パリからモン・サン・ミッシェルまで直線距離で約270 キロ。 東京から名古屋間の距離に相当します。

モン・サン・ミッシェルが建てられる前の孤島は、モン・トンブ(墓の山)と呼ばれていました。

708年にアヴランシュ司教オベールが、夢の中で大天使ミカエルから「この島に聖堂を建てなさい」とのお告げを再三受け、小さな礼拝堂が建設されました。

966年にはノルマンディー公リシャール1世が修道院を建て、その後、長い年月をかけ、増改築を重ね、13世紀には現在のような形になったようです。

しかし、14世紀の百年戦争時には要塞として使われ、 18世紀にフランス革命が起こると牢獄として使われました。

その後、19世紀になって、ナポレオン3世によって牢獄は閉鎖になり、本来の修道院として使われるようになりました。

実際に行ってみると、モン・サン・ミッシェルは坂が多くて、まさに「聖ミカエルの山」の名のごとく山のようです。

「グランド・リュ」という細い道にはお土産物屋さんがいっぱい。

名物のふわふわオムレツもこの辺りにあります。


食べてみてあまりのふわふわさに感激したものですが、今は日本の東京・有楽町でもお店がオープンしているので、フランスに行かなくてもオムレツは楽しめます!

ラ・メール・プラール   (la mere poulard)
http://www.la-mere-poulard.jp/

その他、見どころとしては、

「ラ・メルヴィーユ」…ゴシック建築の建物。
「サント・オベールの礼拝堂」…聖オベールの礼拝堂。

「ガブリエルの塔」…昔は戦争で使う大砲が置かれていたが、灯台になった。

「王の門」…修道院へ向かう唯一の入り口。
「回廊」…修道士たちが瞑想にふける場所。
「サン・ピエール教会」…大天使ミカエルをまつっている。

などがあり、見どころは満載です!

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